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執筆者の写真hbrackin

リビングテーブルのある暮らし



ソファの前にテーブルは置いていますか?


そもそもリビングテーブルとはどのように使うのでしょう。

ソファでお茶を飲んだり、お酒を飲んだりする時に飲み物を置くのに便利ですよね。

お友達が遊びにいらした時でも、リビングテーブルを囲んでのんびりとゆっくりした時間を楽しむのにも欠かせません。

お茶やお菓子。またはお酒とおつまみを置いたり。

 

時には食事をすることも。

私は朝食を日当たりの良いリビングで朝ごはんを食べるのが好きです。窓の外が緑になった季節はとくに気持ちが良く、朝のビタミン剤のように1日のための元気をくれる場所です。

 

サンドウィッチのような軽いランチもソファで。

 

今読んでいる本を置いたり、もっとリアルに言えばリモコンを置いたりする場所も必要ですよね。ただ、あまり見栄えは綺麗ではないので使っていない時はテーブルの引き出しに入れています。


日本ではリビングテーブルとよく呼ばれていますが、ローテーブル、ソファテーブル、センターテーブルと様々な呼び方があります。英語では一般的には「コーヒーテーブル」と言います。

 

由来としてはその名の通り、コーヒーを置くためのテーブルから始まったことからです。

 

最初に使われたのがイギリス。

でもイギリスといえば紅茶のイメージですよね。


そもそもコーヒーテーブルとはヨーロッパでコーヒーが登場してからできたもので、それ以前は紅茶を置くためにティーテーブルがありました。

 

ティーテーブルは少し高めの小さなテーブルです。形として円型が多いです。最近ではソファの横のサイドテーブルとしてアンティークのティーテーブルが置いてあるインテリアも見られます。

 

17世紀頃、ヨーロッパで初めてコーヒーが広がり、コーヒーハウスがあらゆる場所にできるようになりました。現代で言えばカフェのようなものですね。

 


イギリスにも多くのコーヒーハウスができたものの、コーヒーカップを置く場所がないということから始めてコーヒーテーブルが生まれたそうです。

 

当初のコーヒーテーブルは通常のテーブルの高さと同じぐらいでした。


まさに私たちが今言う「カフェテーブル」のようなものを勝手に想像しています。

 

そして19世紀の後半、イギリスでは日本への関心が高まり、一説によると日本の座卓から影響を受け、コーヒーテーブルがソファの前に置く、低いテーブルと生まれ変わったとか。

 

今、日本の皆さんのお住まいにあるテーブルは実は逆輸入のようなものだとは。

 

そのだいぶ後ですが、テレビが普及したことによりソファで過ごす時間も増え、さらにテーブルのニーズが高まりました。低いテーブルは、カップやグラスを置いた時に、ソファに座っていても妨げずにテレビが見えるということで広がりました。

 

コーヒーテーブルは、今では海外のリビングには欠かせない家です。

飲み物、食べ物や本など、ソファで使うものを置くのにはもちろん、リビングのインテリアのフォーカルポイントになることが多いです。

 


海外のインテリアを見ると、コーヒーテーブルに素敵な本や小物、お花や植物を飾ったりしているシーンをよく見かけますよね。

 

リビングのインテリアの中では大切な要素とした考えられています。

時にはソファよりも印象的かもしれません。

シンプルなソファを背景に、綺麗に飾ってあるコーヒーテーブルはインテリア全体の完成度を上げてくれます。

 

でも、テーブルを置くとリビングが狭く感じてしまう。圧迫感が出てしまうのでは、といったお声もよく耳にします。

 

ソファの前にあるスペースにもよりますが、多少場所があれば置くのは個人的にお勧めです。サイズや形もスペースに合わせられるぐらい今は種類も豊富にあります。

 

と言いますのは、ソファの前ががらんと何もない空間となってしまうと逆に見えている床面積が圧迫感をつくり出すこともあるからです。

 

「余白」とは大切ですが、余白のバランスも大切です。

偏りすぎたり、ありすぎるとバランスが悪く見えたり、家具の存在感が薄れ、まとまり感のないインテリアへと繋がってしまうことも。

 

ソファの前にテーブルを置くことで立体感も生み出され、ソファ周りが一つの空間としてまとまりやすくなります。

 

「まとまり感がない」というのは色や素材の統一感だけではなく、まとめ役が不足しているからという場合も多いとも考えられます。

 

ここでコーヒーテーブルのメリットを語ってきましたが、コーヒーテーブルのない選択肢ももちろんありです。

 


大切なのはどのように空間をまとめるかです。ソファがポツンと島のように浮いてしまわないように、他の家具を使いながらバランスの良いレイアウトや、家具や壁、ラグ、アート等との関連性のつくり方で見栄えが大きく変わります。

 

実際に私のお客様でも「置かない派」の方もいらっしゃいます。

代わりに必要な時だけ動かして使える小さなテーブルなど、ニーズに合わせて別の何かをご提案することも。例えば、小さなテーブルをソファの両サイドに置けば、必要な時にはソファの前に2つつけて、そこそこの大きさのテーブルで使うとか。

 

またはネストテーブルを置き、必要に合わせて大中小と引き出して使うのも素敵です。


スツールがあるだけも、テーブルとして使ったり、人が多い時は椅子として使ったりもできます。

 

海外ではテーブルの代わりにオットマンを置く家もよく見られます。上にトレーを置けばお茶やドリンクの置き場としても使えます。

 

置くか置かないかはライフスタイルはもちろん、部屋全体のバランスを見ながら決めるのが良いでしょう。


どの家具も何かしらの歴史があります。時代によって形が変わったり、使い方の変化もあったり。でも歴史を少し知ると、さらに家具への興味が深まりませんか?


コーヒーテーブルも、コーヒーハウスの背の高いテーブルから、現代ではインテリアのフォーカルポイントへと変わってきました。これからも変わるかもしれません。遠い将来はどのような役割を果たすのかも興味津々ですね。


今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!


See you next time!

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