本をゆっくり読むという贅沢 ー 『小さなエンジンで暮らしてみたら』を通じて
- hbrackin
- 3月20日
- 読了時間: 3分
こんにちは。ヘザーです。
今日は春分の日。
東京では昨日の朝の雪にはかなり驚きましたが、午後からお天気がガラリと変わり「え?同じ日?」と思うぐらいでした。
今日はまだ寒さは感じながらも春分の日にふさわしい、いよいよ春かな?と思わせるような青空です。
今日は、ある本と、私のちょっとした気づきについて書きたいと思います。
現在、一田憲子さんの『小さなエンジンで暮らしてみたら』 を読んでいます。

一田さんのことは以前からインスタやブログで拝見していて、「素敵な方だなぁ」と憧れていましたが、ご縁があり、自宅取材をきっかけにお会いし、嬉しいことに先日お食事もご一緒させていただきました。
その時、プレゼントでいただいたのが、この新書。発売されたばかりの一冊です。
「小さなエンジン」を持っていること、つい忘れがちですよね。
気づけば、意味もなく大きなエンジンをブルンブルンと空回りさせてしまうことがあります。
でも少し意識するだけで、その空回りを小さなエンジンに切り替えられる。そうすると、一日一日がもっと豊かに過ごせるのでは?
実は私、日本語を読むのがとても遅いのです。
外国語を「読むのはできるけれど、書くのは苦手」という人が多いと思うのですが、私の場合は逆なのです。
決して文章が上手いわけではないけれど、スラスラ書けてしまう。でも、読むとなると小さな子供のように一文字一文字ゆっくりしか読めません。
ただ、そのおかげで、一文一文をじっくり吸収できるということが自分で気付いてからは日本語での読書も楽しくなりました。
読むのが遅いのは決して悪いことではない。
本によっては、一気に読んだ方が面白いものもあれば、ゆっくり言葉を染み込ませるように読むものもありますよね。
私が一気に読むのは、だいたい英語の本。
日本語の本を無理に速く読もうとすると、エンジンが回りすぎてオーバーヒートしてしまい、続かなくなってしまうことが多くて。
でも、一田さんの文章は、どれだけ速く読めるとしても、あえてゆっくり読みたいです。
エッセイをひとつ読み終えると、本をテーブルに置いて、じっくり考えたくなる。それは、一つひとつの言葉が丁寧でシンプルでありながら、深く響くから。
シンプルだけれど、静かに心に残る言葉なんですよね。
まさに、小さなエンジンで楽しめる一冊です。

最初の方に「微調整の優しさ」というエッセイがあります。
日々の暮らしの中での様々なことを考えさせてくれるエッセイです。
もしかすると、私の本の読み方もある意味、「微調整」をしながらなのかもしれないと気付かされました。
少し読んでは本を置き、今読んだことを体と脳でゆっくり吸収する。そして考える。時々、読み返すことも。
一気に読んで「あ〜、面白かった!」で終わるのではなく、
自分の暮らしや人生をじんわりと潤してくれそうな、大切に、ゆっくり楽しみたい。
そのような本の読み方も良いですよね。
そのような本を書いてくださる著者の方々に感謝です。
いつか私も、、、なんて遠い夢かもしれませんが、そんな本が書けたらと思ったりも。
夢を持つのもいいこと。大きなエンジンで叶うようにどんどん進むのも一つですが、「小さなエンジン」で温めていくのもぜんぜんありかと思います。
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