こんにちは。
Home Life Style のヘザー ブラッキンです。
今日はお家のディスプレイについての投稿です。
みなさん、お好きなものを飾っていますか?
飾る時にはどのようなことを意識されていますか?
インテリアコーディネートのご依頼をいただいたお客様からは壁紙や床材、家具やカーテン等、大きいもののご相談と同時に小物やディスプレイアイテム、アート選びのご相談をいただくこともあります。当然、家具やカーテン等、インテリアの大きな部分がまとまったらお部屋のディスプレイも素敵にしたいですよね。
Photo by Sammsara Luxury Modern Home
小物類はインテリアの完成度を高めると同時にお部屋の「顔」にもなります。
大きなものが入ってから最後に、小物類やアートのようなディスプレイアイテムが入り、ようやく個性や自分らしさがより見られるようになります。
そのようなインテリア雑貨やアートはお店で選ぶこともありますが、多くの方はすでに何かしらお好きなものを飾っていらっしゃいます。
お宅にお伺いする際に「なんとなく」棚に置いてあるものが目につきます。それらのアイテムのことを伺ってみると、実は好きで集めていたり、ある時に見つけてご購入された、ご両親から受け継がれたなど、様々な想いやエピソードを語ってくださいます。思い出やストーリーがあるということはその人にとって大切なものです。意味を持つもの、そしてその人のことを語ってくれるインテリアの仕上げとしては欠かせない要素になります。
「でもなんとなくまとまらないんですよね」
「うまく飾れてなくて、、、」
といったお声も。
そんな時に、棚にあるものを少しアレンジさせていただくことがあります。その場にあるものだけを使っているので小さな工夫だけかもしれませんが、ちょっとしたアレンジや、ディスプレイのヒントをお話しをするといつもとても喜んでいただくと本当に嬉しいです。
少し手を加えただけでディスプレイがまとまったり、ものがより映えたりするのと同時に、この先、どのような雑貨を足せばより完成度が上がるかも見えてきます。
何が物足りないか、他に何があればより映えるかが明確になってくるのです。
小物やアートこそがその人や一緒に住むご家族のストーリーを語ってくれます。そして他にはない、その人らしさ、つまり個性を表してくれます。このようなストーリーや個性は、自分にしかつくれないものです。 私にできることは、そのストーリーや思い出を大切に、大事なものをお部屋の中で活かし、その人らしい空間に仕上げるお手伝いです。
棚のちょっとしたアレンジは、お客様とのコミュニケーションのきっかけにもなります。小さなものから得られる大切な情報がその後のインテリアコーディネートのためのヒントや方向性を決めるための手助けにもなることも。
お家にあるものでディスプレイをアレンジする際には次のようなことを意識します。
よく語られるディスプレイの基本ですが、ご自宅にあるものでぜひアレンジをお試しになってはいかがでしょう。
① テーマを決める
まとめてものを飾る際には一つ一つのアイテムを意識するだけではなく、複数のものを置いたときの全体がつくりあげる世界観が大切です。まとまり感のあるディスプレイにするためにはテーマを決めましょう。例えば、コレクションのアイテムや好きなモチーフ、又は季節感、使っている素材や色など、ご自身が好きなものや雰囲気を表すものでしたらなんでもOKです。
また、全てのアイテムがテーマに沿っていなくても、メインアイテムがいくつか統一しているだけでも大丈夫。逆に少し変化をもたらすために別のものを入れるのもより面白みのあるディスプレイにつながります。
Photo by Alexander Grey
②三角構成を意識する
ディスプレイの基本ですが、三角形を意識するとバランスがとりやすくなります。高さを出したり、低い位置にもの置いたり、高低差を出しながら三角形を描いてみましょう。 正三角形や二等辺三角形のように、頂点を真ん中に位置しますとバランスがとりやすいです。その場合は、頂点の左右にあるものを同じ高さにするよりも、多少高さ違いをもたらす方がより自然に見えるでしょう。シンメトリーをやや崩す感じで考えてみてください。
頂点を片側に寄せた不等辺三角形はさらに自然に見え、レベルアップしたディスプレイにつながります。
どのような三角にされるかは、飾りたいアイテム、個数や大きさ、飾る空間に合わせて色々試して決めるのも良いでしょう。
また、三角構成は正面から見た時だけではなく、上から見た時の配置にも意識しましょう。ものを前後して置くことで奥行き感のあるディスプレイに仕上がります。
③ ぎゅっとまとめてバランスよく余白を残す
棚にスペースがあるとついつい幅いっぱいにずらりとものを並べてしまいがちですが、適度な余白を残すことも大切です。ただ、棚の幅をいっぱいに使うためにもの同士の間隔が広過ぎてそれぞれのアイテムが孤立してしまったり、反対に棚を埋めようとものを多く並べ過ぎてしまい、目線のやり場を失ってしまっているケースもよく見られます。
バランスの良い余白があることでディスプレイがより引き立ちます。雑貨がたくさん並んでいるようでしたら、アイテムを減らし、一つのグループにぎゅっとまとめてみましょう。その際に三角構成を意識することで自然とまとまり感と、余白が生み出されるはずです。
④ 背景をつくる
ディスプレイに高さが足りていなかったり、より引き締めたいと思った時には私はよく、壁に絵や写真、ポスター、又は表紙が綺麗な本を立てかけて背景をつくります。その立てかけたアイテムが全体をまとめてくれたり、奥行き感を出してくれます。色の素敵なアートやポスター、本の表紙はディスプレイの差し色として使うこともあります。全体の色味を見ながら選ぶと良いでしょう。
⑤ 色を厳選
色は基本3色と良く言われています。ただ、厳密に3色までといった決まりはありません。大切なのはトーンをなるべく統一させることです。鮮やかなのか、くすんだ色なのか、自然素材そのものの色で統一するかなど、お部屋全体のトーンと合わせることより馴染んだディスプレイに仕上がります。
⑥ 植物をプラス
なんとなくまとまりが悪い、又はバランスがとりにくい時に助けとなるのが観葉植物です。植物は自然と全体をまとめる不思議な力を持っています。 三角構成のバランスを整えるために使ったり、何か物足りないと思ったら加えてみましょう。どんなテーマにも合う万能なディスプレイツールとして、一つあるだけで全体が生き生きしてきます。
ディスプレイでもっとも大切なのが自分らしさを出したり、物語つくりあげることです。自分にとって大切なもの、思い出のあるもの。好きな色や素材など、意味を持たせることで住まいである空間に自然と溶け込みます。
どこからスタートしたら良いか迷った時にはまずは何を一番飾りたいかを考え、そこからものを足したり引いたりしながら全体のバランスを整えてみてください。
さらにディスプレイに関してご興味のある方は、過去に手がけたこちらの記事もあります。
ぜひ楽しんでください!
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