今年のクリスマスはどのように過ごされますか?
日本ではクリスマスイブをメインに、ディナーやパーティーをされる方が多いでしょう。
国によってお祝いする日や、祝い方、食べるものも異なり、何ヶ国かのクリスマスを経験してきましたが、やはり好きなのが子供の頃から続けてきたイギリス流のクリスマスです。
私の父が出身のイギリスではイブは静かに家族で過ごし、25日のクリスマスの日を盛大に祝います。
朝は教会で行われるミサに参列される人も少なくありません。
普段から定期的に教会に行かない人でも、クリスマスは特別。
ミサはもちろん、美しい讃美歌が聞けたり、同じミサに参列する近所の人たちにも「メリークリスマス」と挨拶をしあったり。
イギリスではクリスマスディナーは午後に食べることが多いです。
少し遅めのランチを午後いっぱい、家族でゆっくり楽しみます。
メインはもちろん、ターキー。
詰め物(スタッフィング)は各家庭によって違いますが、我が家では細かく刻んだ鳥のレバーやソーセージ、玉ねぎをセージで味付け、つなぎとしてパン粉をたっぷり使っています。
レバーは苦手な私でも、スタッフィングに入ったレバーはセージで臭みも抑えられてまったく平気なんですよね。逆にないとパンチが足りないぐらいなので不思議です。
デザートは定番のクリスマスプディング。 プディングといえばプリンと思いがちですが、イギリスでは「プディング」とは全般的にデザートのことを言います。
クリスマスプディングとは、イギリス独特の蒸したフルーツケーキのようなもの。
ドライフルーツがたっぷり入り、ラム酒やブランデーに漬け込み、プディングボウルといった、専用のボウルに入れて蒸して作ります。お酒にしっかりと漬け込むことで味も濃厚になるため、クリスマスの5週間前ぐらいに作り始める習慣でもあるのですが、ある友人のお母さんは、お正月が終わったらその年のクリスマスプディングの準備をすぐに始めていたとか。彼女のプディング、一度食べてみたかったです。
クリスマスプディングは、美味しく食べる他に楽しみが2つあります。
一つは食べる前にブランディーをかけ、火をつけてフランベーをすること。
部屋の照明を消し、青い炎を見ながら一斉に「わー!」と声が上がります。
もう一つが、プディングの中に隠されたコイン。取り分けた際に、コインが入っていた人には幸福が訪れると言われていまが、子供の頃の私も何回か当たったことがあります。我が家では100円玉でしたが超ラッキー、と大喜びしていましたね。
今でもターキーはクリスマスには欠かせないと思い、可能な限り毎年我が家で友人も招いてクリスマスパーティーを開いてきました。その伝統はこれからも続けたいと思っています。
ただ、今年はちょっといつもと違って友人と二人でプチ旅行へ。
女子だけの旅なんて、もう何年ぶりでしょう。
それもまた楽しみです。
今年はたくさんの方に支えられ、本当に言葉にも出ないほど感謝の気持ちでいっぱいです。
ではみなさん、素敵なクリスマスと年末年始をお過ごしください。
See you in 2024!
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