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「選ぶこともあれば、選ばれることもある、インテリアのものたち」

  • 執筆者の写真: hbrackin
    hbrackin
  • 7月25日
  • 読了時間: 4分

本棚に飾る亀の置物

インテリアのものは自分が選ぶのが基本。

でもそんななか、たまにものに「選ばれた」ような経験ありませんか?


ものが人を選ぶ。ちょっと不思議な発想ですが、特にアートやアンティーク、飾るオブジェではそう言った出会いもあるのでは。


最近、そんなふうに感じる、不思議な出会いがありました。

 

7月のはじめ、ハワイ島で少し早めの夏休みを過ごしてきました。昨年は近くのビーチで海亀に2度も出会えたのですが、今年は残念ながら姿を見せてくれず。最後の日には少し長めに海辺にいて「こないかな〜」と粘ってみたものの、会えませんでした。それでも不思議と寂しくはなく、「きっと何か理由があるんだろうな」と思えていました。


2年前、人生の中でも特にしんどい時期に、母の命日を迎えるため与論島へ。

妹に誘われて初めてSUPに挑戦した日、ふと後ろを振り返ると、海面から亀が頭を出して、まるで私を追うように泳いでいたのです。


驚いてバランスを崩し、当然海にドボンと落ちてしまいましたが、あのとき感じた不思議な嬉しさとあたたかさが、ずっと心に残っています。どこか、偶然ではないような気がして。それ以来、亀は私にとって「スピリットアニマル」のような存在になりました。


スピリットアニマルとは、自分自身を正像する動物のことで、ある意味守り神のような存在。あれから、様々な場面で亀が目の前に現れるようになったのです。 本物以外でも、亀のモチーフのオブジェとか、写真やアートも。


そして今回のハワイの旅の前半、小さな町にあるギフトショップで、流木で作られた大きな亀のアートに出会いました。

一目惚れ。でも、大きすぎて我が家に飾る場所が思い浮かばず、その日は諦めることに。


数日後、島の反対側を観光する途中、偶然またその町を通る機会があり、「もう一度だけ…」と立ち寄ってみました。やっぱり素敵。でもやっぱり大きい。


味わいのあるインテリアオブジェ

ダメ元で「もう少し小さいものはありますか?」と店員さんに聞いてみると、小さなサイズの亀たちを奥のコーナーに案内してくれました。


どれも可愛らしいけれど、なんとなくしっくりこない。サイズが変わると、流木とのバランスや空気感が少し違って見えるのです。「今は大きいのと小さいのしかないんですよ。この前まではミディアムがあったのですが」と店員さん。

なんて残念。

「小さい子はまだ他に裏にあるので、一応出してきますね」と店員さんが姿を消し、戻ってきたその手には、売り切れたはずのミディアムサイズが。その瞬間、私は何も考えずにお財布を手にしていました。「この子だ」と、迷いはありませんでした。


その後、島の反対側へ向かう道中は、雨が降ったり止んだりのお天気。それ自体は珍しくないエリアなのですが、私たちが車を降りるたびにぴたりと雨が止み、また車に乗ると降り出す、という不思議なタイミングが何度も続きました。滝を見に行ったときも、ランチのお店でも。どこへ行っても、まるで見えない誰かがタイミングを整えてくれているような、そんな一日でした。


「ヘザー、日頃の行いがいいからかな」と友人が笑って言ったとき、ふと視線が神に包まれて、横にあったあの亀に。


違う、これは私じゃない。この亀が車に乗ってから、こんな流れが続いている気がする。


「この亀、守り亀かも」


帰国し、守り亀は日本の書斎の本棚に立てかけています。本当は壁に掛けたいと思っているのですが、まだ場所が決まりません。


それだけでも私にとっては珍しいことです。


アートでも雑貨でも、ものを買うときは「どこに置くか」が明確でない限り、ほとんど手にしない私が、今回はなぜか「場所はあとから決まる」と思ったのです。


亀は私が選んで買ったのではなく、私が亀に選ばれたような、そんな気持ちです。


重なった偶然がそう思わせてくれたのです。


きっとこの子自身が、自分の居場所を見つけてくれるんじゃないかと、そんな気がしています。でも、とりあえず今は本棚が良いみたい。仕事をしている私を、そっと見守ってくれているのかもしれません。


ちょっと不思議で、どこか導かれるような、そんな出会いを、これからも大切にしていきたいと思います。


最後に一言、、、

「ものに選ばれた」と衝動買いとは違うので要注意を(笑)


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